骨盤の形の異常により股関節の軟骨がすり減ることで股関節に痛みや違和感が起こります。
軟骨のすり減りにより起きる症状として変形性股関節症があります。

目次(骨盤のゆがみからくる変形性股関節症とは)
- 変形性股関節症の主な症状
- 変形性股関節症の主な原因
- 変形性股関節症の治療
- 変形性股関節症のにならないためには(まとめ)
変形性股関節症の主な症状
人は歩いたり、しゃがんだり、座ったり、立ち上がったりなど、様々な動作に応じて上半身の体重を支えながら股関節は動いています。
股関節はほかの関節と異なり、体の深いところにあります。
股関節の周りには多くの筋肉や靱帯に囲まれているため、変形性股関節症を発症しても初めのうちは気づかないで進行してから痛みを訴えるケースが多くあります。
股関節は、頭部を含め上半身の重さを左右に分散させるのですが、片足で立つと体重の3~4倍、歩いているときには約10倍ほどの負荷がかかると言われています。
変形性股関節症の症状を抱えているのは40代から50代の女性が多いと言われています。
ハッキリとした理由はわかりませんが、
・出産に適した骨盤の形
・関節が軟らかい
ということが影響されていると考えられます。
自覚症状として最も多いもの
・足の付け根の痛みや違和感
・お尻や太もも、膝に痛みが現れる
・あぐらがかきにくい
・自分で足の爪を切りにくくなったりする
・歩いているときに肩が左右に揺れていることを人に指摘される など

変形性股関節症の主な原因
変形性股関節症による痛みの原因は肥満や重労働、骨折などがありますが、最も多いのは
骨盤の形の異常です。
骨盤と大腿骨頭の表面は軟骨で覆われており、軟骨がクッションの役割を果たしてくれます。
骨盤の形の異常などにより、股関節に過度の負荷がかかることによって軟骨がすり減り、骨が変形したり炎症を起こしたりします。
赤ちゃんの頃のハイハイの期間が短い人は要注意

生まれて4ヶ月後から1歳前後まで赤ちゃんはハイハイをするのですが、このハイハイにより骨盤が充分に発育されると言われています。
1歳前にハイハイからすぐに歩き出している人は骨盤が十分に発育しないことで起こる臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)というのがあります。
これは、骨盤の関節部分に覆われる大腿骨頭の面積が狭くなるため、通常よりも狭い関節面で体重を支えることにより負荷が集中して軟骨がすり減ってしまう、というものです。
いったんすり減ってしまった軟骨はほとんど取り戻すことができません。
変形性股関節症の治療
骨盤のゆがみからきた変形性股関節症には進行具合や年齢によって治療が必要と言われています。
治療には段階別に
・運動療法
・生活改善
・薬物療法
・手術療法 が挙げられます。
・運動療法
股関節の動きをよくするために股関節周りの筋肉をリラックスさせる運動を行います。
イスに座って、リラックスした状態で両膝を開いたり閉じたり、という工程を30回程度行います。
次に、イスに浅めに腰掛け、両足のかかとを上げ下げする動作を30回程度行います。

こうすることにより、股関節を動かすために必要な筋肉を強化することができます。
・生活改善
変形性股関節症は、歩いたり、しゃがんだり、立ったりなどの日常の動きによって股関節に負荷がかかります。そのために、進行を遅らせるためには股関節に過度な負荷をかけないようにするため
和式での生活を控えることにより立つしゃがむ、などの動作を極力減らし、イスやベッドなどの
洋式の生活スタイルを心がけていくことで、股関節への負担を減らすことができます。
・薬物療法
骨盤のゆがみにより痛みが強い場合は抗炎症薬を外用薬か座薬で使用することがあります。

ですが、体の痛みは病気のサインでもあるため薬で痛みを抑えてしまうと症状の悪化を見逃してしまいますので注意が必要です。
・手術療法
運動療法や生活改善、薬物療法を行っても効果が見られない場合は手術を行うこともあります。

主な手術には骨盤のゆがみによりすり減ってしまった軟骨の炎症を起こしている部分を切除して
変形性股関節症の進行を遅らせる関節鏡手術、
骨盤側の一部又は、大腿骨頭の一部を切り取り広い面積で体重を支えられるようにする骨切り(こつきり)術、
骨盤のゆがみにより変形して痛んだ関節を切り取り人工関節に置き換える人工関節手術があります。
変形性股関節症のにならないためには(まとめ)
骨盤のゆがみにより、知らず知らずのうちに骨盤と大腿骨頭の間を傷つけてしまっていることがわかりました。
この股関節部分は、症状が進行しないと痛みや異変に気づきにくいこともわかりました。
ひどくなると、歩くことや座ったり立ったりという行動自体を制限しなくてはいけなくなると、
人が生きていく上で大切な「運動をする」という行為ができなくなってしまいます。

骨盤のゆがみは日本人だけでも500万人いるそうですので人ごとではありません。
症状が出る前にぜひケアしておきたいところです。
では、そもそも骨はどのようなしくみでできているのでしょうか?
一番よく知られているのが「カルシウム」ですが、骨はカルシウムだけでは作れません。

骨は「関節液」という液体が骨に流れることにより骨が作られていきます。
関節液はカルシウムとビタミンDにより作られます。
様々な関節の近くに「関節液」を貯めておく「関節袋」というのがあります。
この関節袋にカルシウムとビタミンDが合わさった関節液を貯めていきます。
そして、関節袋内の関節液がスポンジ状になっている軟骨に染みこみます。
軟骨に染みこんだ関節液が、歩くことにより関節液が軟骨からジュワっと押し出され、骨に流れていくことで骨がどんどん作られていきます。
ビタミンDはお日様に当たると生成されますので、ぜひお日様の日差しを浴びながらウォーキングをすることにより
丈夫な骨ができることで、股関節の骨盤や大腿骨頭の骨も丈夫になっていきます。
骨盤は非常に動きやすくねじれたりゆがんだりしやすいため、日頃から同じ脚を組まないようにしたりして骨盤のゆがみが起きないようにすることと
骨盤や大腿骨頭がすり減って変形性股関節症にならないようにするためにもお天気の日はぜひウォーキングをして
何歳になっても健康なおばあちゃんでいたいですね。
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